About Us 旭化成バイオプロセスについて

事業概要

Pioneering Biologics Safety and Manufacturing Efficiency
生物学的製剤の安全性と製造効率のパイオニア

旭化成バイオプロセスは、生物学的製剤製造分野におけるソリューションプロバイダーです。私たちは、革新的でかつ信頼性に優れたバイオプロセス商材、装置及び学術的サービスを提供し、生物学的製剤メーカーが安全かつ効率的に患者が安心して使用できる医薬品を製造することに貢献します。

また、私たちは、現在の基盤であるウイルス除去の技術・ブランド・サービスを軸に、生物学的製剤の安全性と製造効率向上に貢献する事業フィールドのリーダー、エキスパートとなることを目指します。

旭化成グループのヘルスケア関連事業の一員として、旭化成バイオプロセスは、バイオプロセス業界の発展に向けたソリューションの発掘に常に取り組みます。

グローバルネットワーク

Cologne, Germany Brussels, Belgium Mumbai, India Shanghai, China Suzhou, China Chelmsford, MA, USA Glenview, IL, USA Oita Tokyo Nobeoka

沿革

1980年代--数千人の血友病患者が犠牲となった薬害感染の事例が世界各地で発生し、血漿由来製剤のウイルス安全性をそれまで以上に高める必要性について、世界的にも意識が高まりました。

旭化成はこの課題を認識し、繊維ならびにろ過の技術における専門知識を生かし、血漿由来の医薬品からウイルスを除去することに特化したフィルターの開発に着手しました。後にこのフィルターは、Plasma(血漿)とNova(ラテン語で新星を意味する)に由来させて、「Planova™」と命名されました。この世界初のウイルスフィルターは、平均膜孔径35 nmのPlanova™ 35Nであり、さまざまな製薬会社、大学、研究機関ならびに規制当局との協力によって、HIVやHBVのようなウイルスを除去できるものであると評価されました。これが、後に業界の標準となった、ウイルスろ過技術の始まりです。

ここからの道のりは平坦ではありませんでした。業界のリーダー的ポジションへの道は、一朝一夕には拓けませんでした。事業継続上の困難に直面した時期もありました。それでも私たちは、業界からのご支援をいただきながら、自らのミッションである「Pioneering Biologics Safety and Manufacturing Efficiency」を果たすためには妥協しませんでした。

私たちは、Planova™ウイルス除去フィルターで、バイオ医薬品の生産における使用実績を、30年にわたって積み上げて参りました。今後も、生物学的製剤の安全性と製造効率の実現に向けてお客さまのお役に立つよう、ソリューションの革新を続けます。
1987 後にプラノバ™事業部となってPlanova™フィルターを開発した、「Bemberg Microporous Membrane」(ベンベルグ微小孔膜)プロジェクトが発足。
1989
バイオ医薬品製造におけるウイルス除去に特化した世界初のフィルターとして、Planova™ 35Nウイルス除去フィルターを上市。
1993 より小さなウイルスを捕捉するPlanova™ 15Nフィルターを上市。
1994
米国イリノイ州にテクニクロム社が設立された。(同社は、後に旭化成バイオプロセスの一部となる)。
1997 宮崎県延岡市にプラノバ™工場を設立。
1998
  • 欧州と米国に初のPlanova™販売代理店を開設。
  • ノルウェー、オスロ市にて初のPlanova™ワークショップを開催。
2000
  • 宮崎県延岡市にPlanova™フィルター組立施設を新設(現在の成型Fab 1)。
  • 初のPlanova™フィルター用自動完全性システムとして、プラノバ™リークテスターを上市。
2001
高流速のニーズに応えながらも小さなウイルスを捕捉するPlanova™ 20Nウイルス除去フィルターを上市。
2003
  • ベルギー、ブリュッセル市に、旭化成プラノバ™ヨーロッパ社を設立(同社は、後に旭化成バイオプロセスヨーロッパS.A./N.V.となる)。
  • テクニクロム社が自社初の商業製造スケールのクロマトグラフィー装置およびカラムを発売(同社は、後に旭化成バイオプロセスの一部となる)。
2004 宮崎県延岡市に、Planova™フィルターの再生セルロース中空糸紡糸施設を新設(現在の紡糸Fab 1)
2005
  • 米国でのPlanova™事業をサポートするロングアイランド支社を、旭化成メディカルアメリカ社内に設立。
  • テクニクロム社が自社初のオリゴシンセサイザーを発売(同社は後に旭化成バイオプロセスの一部となる)。
2006
テクニクロム社がインラインバッファー希釈(IBD)装置を発売(同社は、後に旭化成の一部となる)。
2009
  • バイオ医薬品プロセス用高キャパシティウイルス除去フィルターPlanova™ BioEXを発売。
  • 宮崎県延岡市に、Planova™フィルターの再生セルロース中空糸紡糸施設を新設(現在の紡糸Fab 2)
  • テクニクロムを買収
2010
  • 旭化成バイオプロセス社の設立(同社は、後に旭化成バイオプロセスアメリカ社となる)。
  • 大分県大分市にPlanova™フィルター組立施設を新設(現在の成型Fab 2)
  • バイオ医薬品プロセスの清澄化用のBioOptimal™ MF-SLマイクロフィルターを発売。
2011
  • Planova™フィルター用自動完全性試験システムAsahi Gold Particle Test System(AGPTS)を発売。
  • ドイツ、ケルン市に、製品のインタラクティブな操作トレーニングが可能なケルンテクニカルセンターを開設。
2012
  • Planova™フィルター用自動ウイルスろ過システム、Virus Filtration Controllerを発売。
  • 上海に、旭化成(中国)投資有限公司の一部として、Planova™の現地サポートオフィス(後の旭化成生物工程(上海)有限公司)を設立。
2013
  • ムンバイに、旭化成インディア社の一部として、Planova™の現地サポートオフィスを設立。
  • ヨーロッパ内でバイオプロセス装置事業をサポートする旭化成バイオプロセス ドイツ社を設立。
2018
2019
  • 米国、マサチューセッツ州、チェルムズフォードに、製品のインタラクティブな操作トレーニングが可能なマサチューセッツテクニカルセンターを開設。
  • バイオセーフティ試験受託サービスの提供を行うViruSure Forschung und Entwicklung GmbH(本社:オーストリア ウィーン市)を買収。
2021
  • 上海の旭化成生物工程(上海)有限公司が営業開始。
  • マイコプラズマ試験受託サービスの提供を行う Bionique Testing Laboratories LLC(本社:米国ニューヨーク州)を買収。